皆さんは里親がインターネットを使って赤ちゃんを提供して貰うシステムを知っていますか?
今、このシステムでは「生んでくれたら200万円」を宣伝文句に使っている団体が物議をよんでます。
インターネット で里親あっせん
このシステムは、インターネットを使って赤ちゃんを紹介する里親あっせんサイトです。
インターネットのサイトには、正当なサイトと怪しいサイトの両方が存在します。
インターネットの赤ちゃんサイトには、大半が子供に恵まれなくて赤ちゃんの欲しい人が登録して来ます。
今回、このサイトで選ばれた母親が「詐欺容疑」で逮捕された事を受けて、里親を選ぶ時の審査方法と、「簡単 迅速 手軽」「生んでくれたら200万円」の宣伝文句に問題がないかで、物議をよんでいます。
誤解がないように言いますが、勿論ですが、正当なサイトもあります。
インターネット 赤ちゃん の仕組み
インターネット赤ちゃんの仕組みはどうなっているのでしょう?
赤ちゃんを希望する里親は、インターネット上のサイトに登録します。
登録方法は、身分証明書などの登録だけで誰でも簡単に登録できます。
登録された里親希望者たちは、専用のサイトで所得水準でランク付けされて、専用サイトの会員に紹介されます。
子供を提供する実の親は、この専用サイトから子供を託したい家庭を選び、選ばれた家庭に赤ちゃんが預けられます。
里親の審査方法
「生んでくれたら200万円」を宣伝文句にうたっているサイトの審査方法は、基本メール、電話でのやり取りを複数回行い、2週間程度で審査完了、その後「面談1回」で審査が通り、赤ちゃんの受け渡しが行われます。
運営する団体の代表はこの審査方法に問題がないかの質問にこう答えています。
メールや電話家庭訪問では、育ての親を適切か判断するのは難しい
運営初期ということもあり、見抜けなかった(詐欺容疑で逮捕された女性)
運営に慣れてきた今でも、仮に見抜けるかと言ったら分からない。
とコメントしています。
再度、誤解のないようにいいますが、審査に早くても半年、平均して一年位、厳しい審査をしている正当な団体は存在します。
「簡単 迅速 手軽」のキャッチコピー
「簡単 迅速 手軽」をうりにしている事への批判に対しては、こう反論しています。
愛される家族のもとで養育されようと思ったら、年間1000件以上のあっせんをしないといけない。
そうなると人力でやったらきりがない。
重要な問題だからこそ、人間の手をかけるところはかけないといけない。
でも年間1000件やろうとしたらIT化して効率化しないと絶対できない。
実の親と暮らせない子供は約4万6000人、その多くは施設で暮らしている。
赤ちゃん縁組みなどを利用して家庭で暮らしているのは全体の(里親などへの委託率)は16、48%(2015年3月末現在)
その数を増やすためにインターネット赤ちゃんポストは必要だと言う。
「生んでくれたら200万円」の宣伝文句
「生んでくれたら200万円」の宣伝文句に批判が来てる事に対しては。
200万円は産みの親の生活費や出産にかかる費用で育ての親が負担する。
この団体の利益の為ではない。
200万円と「うたう事」でこんなに多くの人に見ていただいて、養子縁組という選択肢があることを実の母親に知っていただく、認知されるまでは、こういう告知の手法はあえて使わせていただきます。
この団体にたいし、行政は人身売買と疑われる可能性のある表現で、取り下げるよう7回行政指導しています。
賛否両論の意見
この団体に対しては色んな意見が寄せられていて、賛否両論で問題の難しさを表しています。
「否定的な意見」
「産んでくれたら200万円」なんてアピールしてる時点でお金儲けしか考えてない怪しい団体にしか見えないです。
本当に赤ちゃんの命を救いたいと思って設立した団体ならこんなアピールの仕方にはならないはず。
「肯定的な意見」
中絶を考えている人に経済的援助することへの批判もありますが、見殺しにすればいいという事でしょうか。
お金がなくて何もできないより、お金がかかってでも多くを救えた方がいいのではないでしょうか。
意見も様々ですが、本当に大事な問題は、赤ちゃんが幸せにな家庭で育ち、将来幸せな人生を送ることだと思います。
確かに、表に出てない経済的な面も含めて色んな問題があるのでしょう。
だからこそ、行政も指導するだけで問題は、平行線のままだと思います。
難しい問題ですが、少子化が問題になっている中「この問題も後回し」ではいけないような気もします。
この記事に関連する動画→https://www.youtube.com/watch?v=Xup5UkG7qaQ